自分で言い出した案だけど、 先生が残らないようにするなんて、できない…? 「とにかく、今、考えても始まらない。 こんな暗い公園にいてちゃ怖いし、今日は帰ろうぜ」 航平が皆に言った。 「そうだね」とうなずきあう。 「先生、立てますか…?」 紗希は腰をかがめ、座り込んだままの先生に手を伸ばした。 その時―― …………ヒタ。 音が聞こえた。