愛しのエリー【ホラー短編】


全員、すぐに言葉をつぐことができなかった。



「え…?」


しばらくしてようやく、香奈枝が固まった笑顔で問い返すと、

先生は同じ言葉を繰り返した。



「人形はわたしが燃やしたの!!」



「…な、なんでそんなことを…?」


悠二が呆然と先生を見下ろしながら、聞いた。



先生はだらんと腕を下し、脱力した風にうつむきながら話しだした。




「圭子とわたしは昔、親友って言っていいほど仲がよかったわ」



「親、友…」


紗希はつぶやいた。