愛しのエリー【ホラー短編】


何か英字の書かれた白いTシャツにジーンズ、黒っぽいスニーカー姿で、

青のストライプの傘をさしている。




「ごめんな、遅くなって」


「う、ううん」



航平は急いで来て汗をかいたのか、それとも雨に濡れたのか、

髪の毛が少し濡れていて、Tシャツも肌にはりついていて、なんだか色っぽい。



いつもと違う航平の姿に、紗希はドキドキした。




ど、どうしよう…。


航平くんと二人きりなんて、心臓がもたないよ!



紗希は落ち着きなく、足をモジモジさせた。




そうこうするうちに、すぐに香奈枝と悠二も一つの傘で一緒にやってきた。



「ごめん~、遅くなって!」


「悪ぃ」