「いや、それはその…」 悠二が必死に言い訳を探そうとするけれど、 うまい言葉が見つからない。 「先生、見逃して…!」 結局、悠二は拝むようにして、先生にお願いした。 隣で香奈枝も「お願いしますっ」って同じようにしている。 「見逃せるわけないでしょ!? 本当に夜の学校に入ったりしたら、反省文100枚書かせるわよ!」 「ええ~」 そのあまりの量に、悠二と香奈枝は心底嫌そうな声を出した。 紗希はどうしたらいいかわからなくて、オロオロと事を見ていた。 すると、隣にいた航平が一歩踏み出した。