幻の夢花火

鈴おばちゃんの話をまとめると

 鈴おばちゃんには、祐さんという弟がいた。

 昔、打ち上げ花火という物があった。

 家から見える打ち上げ花火の日=祐さんの誕生日。

 祐さんは生きてれば今年で百歳

 祐さんの死んだ事故の原因はおばあちゃん。


という事だった。

この事を鈴おばちゃんは、写真を見せてくれながら

泣きながら、ゆっくりと話してくれた。


でも、肝心な事故の事については話してくれなかった。


    いや 話せなかった。



思い出すのが嫌という事で、鈴おばちゃんはキオクをくれた。

キオクは再生装置があると3Dで見れる。
その装置は学校にあるので、明日見る事にした。


帰りぎわ鈴おばちゃんは言った。
「あの事故の事で雪ちゃんの事はもう恨んでない。
 雪ちゃんは前よく謝りに着たけど・・・
 でも、私にとっては大切な幼なじみだから
 
 元気になったらまた来るように言っといて」

 と・・・