『二人の交際を結婚迄繋げて行ける様大切にしてほしい。だから、焦らないで…』


私は向井さんと亜美に向かって話をした


亜美は少し不満げに


『でも、お姉ちゃん私…向井さんと…』


『待って亜美。
お姉さんと先輩の言う通りだ。俺は少し焦っていたかもしれない…今までこの交際は誰にも言えなかったし亜美を早く手元に置く事ばかり考えていたからな…

でも、身内であるお姉さんに反対しないと言われて今凄く嬉しいし、アドバイスに素直に従いたいと思う。良いよな?亜美もお姉さんに話ができてホッとしただろ?』

……………
頷く亜美を見て田崎さんが

『亜美ちゃん、今は一緒にいたい気持ちが先行しているんだと思うけど、この先妻として向井を支えていく為には亜美ちゃんも強く賢い女性に成長しないとならないよ。

その為には社会に出てしっかり自分の足で立てる大人にならなきゃね。

いつか母親になった時、子供に胸を張れる様今しなきゃならない事しっかりしなきゃね。
二人が誠実に付き合って行くなら、両親を悲しませる事をしないなら俺達は反対しないし、一番の味方になるからな』