それからホテルを出て田崎さんの官舎に向かった


実家には帰宅が遅くなる事を車内で伝えた



けれど、連れて来られた所は官舎ではなく

『ラ…ラブホテル?』


『麗奈…充電させて?
しばらく会えなかったし
ラブホテルで悪いんだけど』


ドキドキ

ラブホテルなんて初めて来たからどうしたら良いのかわかんない!

誰かに会ったらどーしよーとか

これから私達エッチをします!
みたいなすんごく恥ずかしい気持ちで頭の中はパンパンだった


田崎さんは
『どの部屋が良いの?』
なんて聞いてくるけれど

部屋の違いなんかわかんないよー

めちゃめちゃパニクる私の横で

<確かこれがオススメだったよな…>

と呟く田崎さん


『え?な…何?オススメ?』


瞬間……………
目を泳がせた田崎さんは

『いや…あのさ今仕事で宿泊施設中心に歩いていて
その時ちょっと聞いたから…』



ふ〜ん

『え〜っと これにしような♪』

と言って私の視線から逃げてパネルのボタンを押しエレベーターに乗り込む


ちょっと気まずい雰囲気の二人…

直ぐに到着してドアランプが点滅している部屋に入った