『省吾も兄の様に君を慕って随分世話になったな…
麗奈はまだ嫁に出せる程母さんもしっかり教え切っていないぞ
むしろ
料理や家事も ままならず君のご両親に申し訳ない位だ
麗奈はどうしたいんだ？
仕事は？』
『私は…許されるならせめて1年は働きたいです。
年度末までは…
でも田崎さんが春に転勤になったら…ついて行きたい』
『母さんは？』
『私は賛成よ すぐにでも一緒にさせたいわ
こんなに素敵な旦那様早く決めなきゃ…ね！』
『なら問題は無いな
結婚の日取りは二人で決めなさい。今年でも、来年でも構わないよ。
田崎君の事は充分わかっているし家族の信頼もあるからね。
後は君の家族と上司に知恵を借りて段取り踏むこと。
最近は簡単な結婚式が流行っているが、君を支えてくれる人達に日頃の感謝を伝える為にもきちんとしてくれ。
式は親族だけにしたとしても、麗奈を伴い挨拶に伺う手間は省略しない事。
麗奈も先輩達に聞きながら勝手に行動しない様にな…』
『ありがとうございます』
お兄ちゃんも妹も大喜び
明日日曜日、田崎家に挨拶に行く事となった
