『心配かけてすいませんでした。彼女を泣かせて…

でも お父さんが麗奈を一日家に寄越して下さって本当に嬉しかったです。

家も見違える程綺麗になって…あの時期は捜査も先が見えず気持ちが沈みがちでした

けれど、彼女の笑顔見たらそれだけで元気になれたんです



お父さん、お母さん

今日は結婚のお許しと正式に婚約のお願いに伺いました




どうか 私と麗奈さんの結婚をお許し願えませんか

自分の仕事はこの通り不規則だし危険を伴う仕事です
彼女を不安にさせたり心配させてしまう事がこの先もあるかと思います。

転勤もあります。
もしかしたら、来春あるかもしれません。

こうして大切にされている娘さんをこんな自分に渡すのは心配だと思います



自分の全てをかけて彼女を大切にします。

麗奈はまだ若いので結婚はまだ先になっても構いません。

どうか お願いします。』





『田崎君



顔を上げなさい』


お父さんと田崎さんは向かい合い

じっと目を合わせた









『君が 我が家に初めて来たのは5年前かな?

あの時から礼儀正しい青年だと母さんと褒めていたんだ…』