田崎さんはまた仕事に戻った

待ちに待った再会だったけれど
彼の姿を見たら涙が溢れた
どんなに大変な毎日だったのだろう…

私は何て馬鹿なんだろうと悔やんだ

けれどお互い離れて見えた事
気が付いた事もあった

落ち込む私にお兄ちゃんが
『麗奈…会えて良かったな。田崎さんお前に会えて最後は優しい顔になってホッとした』


そこでお父さんが
『田崎君は若いから何でもやらされて大変なんだと思うぞ…麗奈が田崎君の仕事の事情を理解できないのは当たり前だ。
田崎君すら恐らく先が見えなくて、先輩の指示の通りに動く事でめいいっぱいなんだよ。

明日はただ黙って側にいて田崎君の話の聞き役に徹する様に。
いいか?くれぐれも難しい話や意見を延べないで聞き役に徹する事』

『どうして?』

『彼は今同僚を失って強い使命感を持ち過酷な日常を送っている。
今、緊張が緩んだり他に心配かける事が起こると非常に危険だ。
麗奈はゆったり構えて、いつ羽を休めに帰っても良いように黙って暖かい食事と睡眠の環境を整える…
これに徹しなさい』

物凄く説得力ある
そうだね
やってみるよ

明日の準備をして
早めに寝る事にした