葬儀の後は
相変わらずの毎日だった

ワイシャツは署に出入りしている業者にクリーニングを出した

下着は洗濯する時間が無いから大量に買った

そんな毎日が本当に1ヶ月続いた

気がつくと体重が5キロ落ちていた
いや…もっとか?

佐久間を通じて省吾から伝言が来た

『麗奈ちゃんとは連絡してるの?省吾心配してるよ』

そういえば連絡していない
今日30分時間貰って会いに行くと伝えてもらう事にした


大事な彼女放っておいて
何やってるんだ俺…

怒られても
文句言えないよな




夜9時
玄関先だったが
朝比奈家に顔を出した

玄関に出迎えに来た省吾とお母さんは絶句していた

『え? あの…夜分遅くにすみません。
これからまだ現場に行くのですが、一目麗奈に会いたくて…』

リビングから足音がした

麗奈…

麗奈は俺の顔を見るなり泣き出してしまった

『田崎さん そんなに痩せてしまって…』

『麗奈 連絡しなくて悪かった まだこの状態は続くと思う…充電させて』

お互い抱きしめあった

麗奈のお母さんが心配して
『田崎さん、家の事麗奈にさせなさい。洗濯とか…
そして夕飯食べに来なさい』