美咲さんには御礼を言って私達は別れた


二人っきりになったけれどお互いに岡嶋さん達の事が気になって無言になった


『麗奈、水野の事だけど…俺の事と岡嶋の事は別だと考えているんだ。

だから、麗奈は嫌かもしれないけれど一度ちゃんと水野と二人で話し合いをしたいと思っている。』


『どうして?』


『………俺さ、麗奈と結婚する時皆に祝って欲しいんだ。
だから、ケジメと言うか…
この先麗奈に嫌な思いをして欲しくないし…

岡嶋が水野と話し終えたらタイミング見て会うから…良いかな?』


私を見下ろす田崎さんの瞳は不安そうに揺れていた

…………
『…うん。わかったよ。
本当は嫌だけど…

私の為に考えてくれている事だから…いいよ』


『こら アヒルの口になってるぞ……………
もしかして不安にさせてる?』

そっと私は抱き寄せられた…


『じゃあ約束して?
最後にキスして…
とか言われても、しちゃダメだからね!』


田崎さんは私を体から少し離して私の顔を見た

『当たり前だろ!』


『不意打ちとか…有りそうだもん!』


…………………