も〜う!おしゃべり!
と、美由紀を睨むと

『あちゃー喋り過ぎたわ。』
と言って首をすくめた

『刑事なんてカッコイイ〜』
と周りから言われたけれど
『それがね…なかなか仕事忙しくて会えないんだもんね〜だからさぁたまに会うと濃いんだよね♪』

『な…何言ってんの!すんごくイヤラシク聞こえるじゃない!』

<<キャー麗奈エッチ>>

『そんな!ちょっとやめてよ〜』

皆がケラケラ笑っていると

後ろから

『ねぇ!麗奈ちゃんの彼氏は北浜署なの?』

と、凄く驚いて言うから思わず振り返った

聞いてきたのは水野さんだった

私がコクンと頷くと更に驚いた顔をする

……なんで?

『知り合いの方でもいるんですか?』

『うん、私の姉がいるの。この前転勤で戻って来たの』

『そうなんですか…あっでも内緒にしてください。
彼に同僚や上司の方を紹介してもらっていますが、本当に親しい方だけにしかこの事お話してないので…』

『え?麗奈…上司って…富永さん?』

『ううん、課長さん』

『うわ〜田崎さん本気だわ!私も直君に迫っちゃお〜』

その時私は、複雑な表情をしていた水野さんに気がつかなかった