私を捕まえて☆

しばらくして目の前に小さな建物が見えた

辺りには何も無いから多分ここなのかな？

田崎さんは
『着いたよ』と言って鍵を使って中に入った

中に入るとまた鍵をかけ
奥に進む田崎さん

『え？ここがお風呂？貸し切りなの？』

『うん、そうだよ。ここは有名で景色が素晴らしいんだ…さ、入ろ♪』

『あ あの 一緒に入るの？』

『そうだよ』

急に恥ずかしくなって慌てていると
田崎さんはどんどん着ていた浴衣を脱ぎだした

『ま 待って！ あの…後から入っていっても良い？』
『え〜ダメ』

『だったら 後ろ向いて待ってて…その…ここは明るくて恥ずかしいよ…』

『う〜ん じゃ早く！』

そう言って 田崎さんは腰にタオルを巻いて入口に立って待っている

心の中で大きな悲鳴を上げながら心臓をバクバクさせて脱ぐ私…

髪を軽く結いタオルを持って田崎さんの背中に手を当てて

『良いよ』
と声をかけた

ドアを開けて一歩出ると目の前に広がる景色に息を呑んだ

田崎さんも瞬間立ち止まり息を呑んだ

『わぁ〜素敵』
『流石に有名なだけあるな』