『随分実家に帰って無いから、ホントに久しぶりに来たわ…何か食べようか？ちょっと早いけれど昼も近いし』

お店が沢山あって美味しそうな匂いがあちこちでしていた
二人で外のベンチでお昼を食べていると視線を感じた…
辺りをキョロキョロするものの誰が見ているのかわからなかった
そんな様子の私に気がついた田崎さんが

『どうした？麗奈…なんか気になる？』

私は田崎さんに説明すると同じく見渡す…すると…

『あっ！』
と小さく呟いた田崎さん

な…何？
急に立ち上がりツカツカと歩いて行く
<キャー置いて行かないでよ！>
と思ったら近くの人に話かけて今度はこっちに向かって歩いてきた！

<え〜誰？>

緊張していると
戻って来た田崎さんが

『麗奈 うちの課長 』

『こんにちは 浜中です』

私は立ち上がって挨拶をした

『はじめまして、朝比奈麗奈です』

『ところで…課長〜びっくりですよ！よく俺がわかりましたね』

『俺もびっくりしたぞ。確かお前夏休みだったよな？彼女と旅行とは聞いていないな』

『いや…旅行って訳じゃないんです。』

家族で来ていたらしい課長さんは<じゃあな！>と言って立ち去った