田崎さんとは
あの日以来なかなか会えないでいた

選挙は終わったものの
逮捕者が出たらしく
次のデートはもう少し
先になりそうだった

この間、田崎さんは仕事帰り私の家に顔を出してくれた

お父さん、お兄ちゃん、田崎さんの三人で晩酌となった

とても仲の良い三人を見て私はちょっぴりヤキモチを妬いた

ツーンとしていると
私の膝の上に手を置いて
指を絡めてくる

私の指の指輪をクルクル回して遊んだりしてくる

田崎さんだって
付き合いで晩酌してくれているんだよね?
わかっているけど…
私…我が儘になっちゃったのかな…

お酒を飲んだので私が田崎さんを車で送る事にした
ちょっとだけ
夜景の綺麗な場所に寄り道をした

『来週の土曜日実家に連れていくから…実家に一泊したいから両親に話しておいて』

びっくりしていると
抱きしめられた

"麗奈…"

唇に柔らかい感触…角度を変えながら降り注ぐキスに立っていられなくなる

グッと腰に左手を回され
右手で優しく胸に触れてくる

暫く抱きしめられていると
"このまま帰したくないな"と フッと笑う田崎さん

私の唇をペロッと舐めて
車まで私の手を引いた