美由紀も私も不安な気持ちになっていた


『麗奈〜川辺さん窓口にいる私を見て物凄く驚いていたよ』


『じゃあ 私達の勤めている支店だと気がついたね』

『でも、何で友子泣いていたのかな〜これから犯人のモンタージュを作ったり大変になるかな?』


私達はそんな程度にしか想像できなかった


『帰ったら直君に聞いてみよっかな…』


教えてくれるだろうか?

お互い仕事上の事は言えないし…


美由紀は、大丈夫だって!

なんて言うけれど、私はそうは思えなかった


ただでさえ、選挙で忙しい田崎さん…

もしも私が聞いたとしたら、きっと困らせるんじゃ無いだろうか…

私はそう考えた

だから、この事は誰にも言わない事に決め、ただ友子の側にいようと思った