『実はもっと早くに来たかった位です。

私は今年27才になります。社会人になったばかりの若い麗奈さんと交際するには
大人としてケジメある交際が必要と感じました。

家族に暖かく見守ってもらえる…そういう交際をしたいと思ったので、伺いました。』


お父さんは少し目を見開き頷きながら…


『麗奈…大切にされてるんだな。…………
わかった…君は今一人で暮らしているのか?』


『はい。官舎に住んでいます』



『だったら、仕事の帰りが遅かったり忙しくて大変な時は我が家に来なさい。
そうすれば門限も気にせず麗奈と会えるだろう…

更に、君とうちの家族が仲良くなれればお互いにとっても良い事だろう?』


お父さんの思いがけない提案に田崎さんは驚いていた

と、同時に凄く嬉しそうにしていた


私も凄く嬉しかった

田崎さんの誠実な態度と、彼の誠意を受け入れ応援しようとしてくれた両親と、お兄ちゃんに心から感謝した

しばしリビングで談笑した後、2階の私の部屋に田崎さんを案内した