『麗奈緊張しすぎ』

柔らかく微笑んだ田崎さん
その笑顔を見たお兄ちゃんが

『うわっ 甘っ…
田崎さん、俺ら仲間にする顔と違い過ぎじゃないっすか?』

…そうか?同じだろ…

と、言った田崎さんの言葉に お兄ちゃんは、嫌〜な顔をした


お母さんがお父さんを呼びに行ったみたいで、二人同時にリビングに入って来た


一瞬顔が強張るお父さん


ピキ---------------ンッ


と、空気が張りつめる




直ぐに立ち上がり自己紹介をした田崎さん

『ご無沙汰しております。北浜署の刑事一課に勤務している田崎蓮と申します。
今日は突然おじゃまして申し訳ありません。』

と、深く礼をした


『麗奈さんとの交際を認めて頂きたくご挨拶に伺いました。』


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…………………………


『久しぶりだね、まさか麗奈の交際相手が君とは思わなかったよ…君は感心な人だな。今は交際を親に隠していきなりできちゃった婚をする若いのが多いのに…

何故君はこうしてわざわざ来たんだ?
交際だけなら、大抵の男は軽く挨拶だけして終わらせ様とするのに…』