車に戻って御礼を言うと


『いや、俺が勝手に付けさせたかっただけだし…』


『今からちょっと挨拶がてら麗奈の家に遊びに行かせて貰っても良いかな?』


--------ええっ?


『急にどうして?』


『これから忙しくなって会える時間が限られるだろ?
…ちゃんと挨拶しておかないと心配かけるし…
俺達の交際を認めて欲しいから』


『麗奈に嘘を言わせて会いに来させる様な付き合い方はさせたくないから…
堂々と…暖かく家族に応援してもらえる様な恋愛を麗奈にしてほしい…』


良いか?
田崎さんは私をそっと抱きしめた…


『それに…二人の交際をもっと先に進めたいし…』


頬に優しくキスをしてくれた…


そんなに私を想ってくれているの?


こんなに愛されていた事に感動した。


そして私は自宅に電話した。


お兄ちゃんが電話に出て両親の在宅を確認した。
田崎さんに電話を変わり、さっき私に話した事をまたお兄ちゃんにも話し家に向かう事になった。