君がいた





あたしは、深いため息をついて言った。


「…神が残酷なんて言ってないし



口調変わってるから



しかもナルシって言い過ぎだから」


「だよ――「しょうがないんだよ」
あたしは、幹の言葉を遮って笑顔で言った。



幹は「…えっ?」とマヌケな声を出した。




「あの人は、ナルシでいなきゃ自分を保てないんだから



しかも、女好きでナルシじゃなきゃ

今以上に可哀相な人じゃん!!」


あたしは、笑って「ねっ?」と最後に言った。





「「「「「……プッ」」」」」

幹意外の5人が吹き出した。




「幹ぼろくそ言われてるんじゃん!!


可哀相な人だって!!」
湊が目に涙をためて笑っている。



「この娘達面白い!」
藍も湊同様涙をためて笑っている。



ほかの3人は、影で静かに笑っていた。






幹は、「笑うなよ!」と半泣き状態で言って、それを見てなおさら笑っていた。