君がいた




「この学校の上履きをどうして持ってくるんですか?」





すると、姫華はクスッと笑い




「秘密」
と形のいい唇で言った。





俺はそれを見て『悪魔』だと思った。




天使ではなく悪魔




姫華の背中に黒い悪魔の羽が見えたような気がした。





そして姫華はまた口を開いた。






「早く行こうよ」


姫華は、微笑んで言った。









そして一瞬にして





























天使に見えた。












…夢は、それを見てクスクス笑っていた。






【幸end】