君がいた







「じゃあやはり姫華さんが、舞姫ですか?」










「……うん















けど、秘密ね?







拘輝にばれると怖いからさ」

あたしは、可愛く舌を出した。







「……それで







学校の案内しなくってもいいよね?


めんどくさいし


したいとか言わないでね?




案内しなきゃいけなくなるから」

あたしは、起き上がってお昼を食べ始めた。





幸は、それをただ呆然と見ていた。






「うん?








舞姫なんて呼ばれる闇の女王がこんなノーテンキで驚いた?」

あたしは、早くも食べ終わったお昼の飲むヨーグルトを袋に入れた。





「えっと…あっ





…それだけですか?」


幸は、きょどりながら言った。