君がいた






「でもどうしてわかったんです?」
幸は、まだ謎が解けないみたいだ。





「…オーラかな?







幸のオーラってわかりやすいし、どんな完璧な変装をしても無駄だよ






ほかの黒龍の人達もね」

あたしは、そう言って寝転んだ。









「……幸は































演技が下手だね」




あたしは、空を見ながら言った。







「演技ってなんの――「気づいてるんでしょ?




あたしの正体」

あたしは、クスッと笑った。








「昨日湊君を止めなかったのは





拘輝を見るまで知らなかったから







拘輝の噂や顔はそれなりのハッキング能力があればわかるけど、あたしはどんなにやってもそこらの族やヤクザなんかじゃ手に入らない情報




ホントにごく一部の人間しか知らない







だから、あの時は湊君を止めなかった











違う?」