君がいた





「ふぅー






幸だったよね?





理事長の前だと結構猫被ってるんだね?」
あたしは、空を見上げながら言った。





「それはお互い様ですよ」
幸は、さっき同様に裏がありそうに笑った。









「ふっ






それもそうだね?












……幸はなんで東龍学園なんかに通ってるの?





それだけ頭がよかったら他の――「暴走族だからです」

幸はあたしがいい終わる前に言った。






「確か、黒龍でしたっけ?




しかも副総長」
あたしは、その場に座った。






幸は、あたしの発言に驚いていた。






「あれ?違った?





それとも幹部?」
あたしは、ふっと笑い幸を見た。