君がいた






あたしは、4階の理事長室に行った。




あたしは、理事長室の大きなドアをノックして、「どうぞ」という綺麗な女性の声を聞いてから入った。




「由里(ユリ)さんどうかしましたか?」
あたしは、椅子に座ってる女性の前まで行き話し掛けた。





「姫華







そろそろ花見争奪戦が始まりますが、今回はあなたがエースなのです。







わかりますね?




もし負けることがあれば――「大丈夫です







あたしが、負けることなんてありえませんから」







「ずいぶん頼もしいお嬢さんですね」
後ろから、低い男の声が聞こえ振り向いた。






「心闇(シンヤ)なんのようですか?」
由里は、心闇という男性を睨んだ。





「怖い顔をしないで下さいよ由里さん








こちらのエースを見せに来たんじゃないですか?」
心闇は、ニコッと笑い後ろにいた17歳ぐらいの男を自分の前に出した。