無口な君と恋する理由。

着いた先は、体育館裏。




「あなたが・・・秋人様の幼なじみ?」



「はい」




お姉様の問いに、コクンと頷く私。






大丈夫。女のコだけなら、倒せる。







・・・けど、




「良いわよ、櫛枝(くしえだ)」




男は流石に倒せない。








「はい」




櫛枝、と名乗る男は物陰から出て来る。




黒のスーツを着ているから、この人のお付の人とか?