「じゃ、そろそろ行こっか?」




私が思いを馳せると恵美ちゃんはニコッと笑って、立ち上がった。




それに釣られて私もお弁当箱やらお箸やら片付けて立ち上がる。







その時、



バンッ・・・!






「え?」

「え?」







お昼を食べていた、屋上のドアが開く。



私と恵美ちゃんの声も、重なる。







居たのは、3年のお姉様方、数人。








「・・・奥原千里、居るかしら?」






くいくいと、指を手前に折って振り、

不適な笑みを見せる一人のリーダー格のお姉様。