伝えたい事があるんだ【企画・短編】

「あ、花火もうないよ?」


袋の中の花火は無く、空になっていた。

「待ってな?」


そう言って、公園の駐車場に歩き出した。


何取ってくるんだろ…。


しばらくすると、小さなビニール袋を下げた光輝が帰ってきた。


「これやろうぜ。」

袋から取り出したのは、二人分の線香花火。