「俊樹、おかあさん出かけるね 勉強がんばって。 あッ、お昼は昨日買ったパンでも 食べておいて・・・」 ドアを開け話しかける母親の声を 俊樹は振り向きもせず 背中で聞いた 「おかあさんの最後の顔 ちゃんと見ておけばよかった」 俊樹は急に恐くなってきた 「おかあさん、これから 僕どうしたらいいんだよ」 「おかあさんがいなくなるなんて 無理だよ・・」 色々なことが次々に 頭に浮かんできて 頭が変になりそうだった 玄関に座り込み 泣きながらただひたすらに 父親の帰りを待った