「優花、今日はだれと会うの?」 「晩ごはんは家で食べるの?」 「明日はバイトに行くの?」 優花もまた、今朝、母親と交わした ことばを思い出していた 「おかあさん、ごめん あたし、いつも無視してたね」 「お母さんねえ 新しい靴買ったんだ 優花ちょっと見てよ」 昨日うれしそうに箱を開けて 靴を見せてくれたけど どんな靴だったかも覚えていない 「おかあさん・・・・」 優花は自転車に乗り 家に帰る道をまっしぐらに 泣きながら走った