旬SID



優弥のやつ…



音で性格が分かると、本当に思ってるらしい…




今も目の前で、腕を組みながら考え込んでいる。




…かわいい…




普通にそう思った。




俺…おっさんなのに、高校生の事をかわいいとか…



ダメかな…?





優弥は楽器の中で、難しいと言われるクラリネットを自由に操っている。




これはギャップがありすぎだろ?



だって見た目は運動部って感じなのに、吹奏楽部。



そこがいいんだよなぁ~♪




「先生……?わ、わたしの評価は…?」



少し戸惑いながら、優弥は尋ねてきた。





「ん?どうだろう~♪優弥は上手だよ?惚れちゃうくらい♪」



俺は少し赤くなっている優弥を、どうしてもいじめたくなった。




優弥の耳に、思いっきり甘い声でこう言う…



「夜、優弥の家に行くね?」


…うゎ~…



優弥、顔真っ赤♪こういう反応すると、逆効果だよ?



「先生~///////な、なんかいつもと違うっ///////」



「普通ですけどぉ~。っあ!ミーティング行かなきゃ♪」




かわいい…



優弥は少し戸惑いながら俺の後ろを歩いている。





少し顔を赤くしながら…