「だーかーら、別れて?」




オレンジジュースに刺さったストローを左手でクルクル回しながら、あたしはいとも簡単に別れの言葉を放った。





「は、何で。」

相手の男は、信じられないと言う表情を浮かべ、アイスコーヒーの手を止める。




「なーんか、飽きた。それだけ。」


窓から外を眺めながら、あたしは呟く。





「お前…、そんなもんだったのかよ。」





窓を眺めるあたしを見ながら、相手は言った。




「うん、そんなもんだった。」














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