翌日の夕方。

「何できてんだよ…」

右を見ても、左を見ても、人、人、人…。

近所の河川敷でやる花火大会に1人でやってきた僕。

「夏美のヤツはどーせ、彼氏と一緒なのに…」

そう呟きながらも、彼女の姿を探している僕。

何してんだよ、僕は。

頭の中では呆れてるのに、躰が勝手に夏美を探す。

矛盾してるのもいいところだ。

なんて思っていたら、
「あっ…」

夏美の姿を、見つけた。

「…あれ?」

見つけたのはいいが、肝心の彼氏がいない。