僕らがまだ幼い、ある日のこと。

「オーロラが冬の空に咲く花なら、花火は夏の空に咲く花だと思う」

そう語った君の笑顔は、これ以上ないくらいにまぶしかった。

キラキラと輝いていて、思わず目を細めてしまうほどに。

「だって、そう思わない?

オーロラも花火も、みんな空の上でキラキラと輝いてるじゃない」

この時から、だったのだろうか?

君の笑顔にひかれるように。

君の笑顔に導かれるように。

僕は、君に恋をしていた。

偶然だったのか。

それとも、必然だったのか。

気がつけば、君に恋をした。