ねぇ伊吹。



私達がまだ中1だった頃。



貴方を好きになったの。



もうすぐ、2年生になる3月。



それまで貴方の存在はうろ覚えだったの。



1年生大会が近くて、男女でバスケしたあの日。



たまたまぶつかった私に「ごめん」って言ったよね。



誰もが流してしまう程、軽くだったのに。



そんな簡単な事で貴方を好きになった。