アブラム『できる奴とできない奴の違いは、やる奴かやらない奴かだけなんだ』

アブラム『剣道が好きで、恭介に勝ちたいと思ったなら』

アブラム『自分の今を変えたいと思った事と同じ事をすればいいわけだ。』

アブラム『自分の今を変えたいと思った時、まったく関係がないと思った筋トレをやっただろ?』

アブラム『つまりはやるだけなんだ。』

アブラム『恭介に勝ちたいなら、勝てる様に努力をするんだ』

単純な俺は目から鱗が落ちた想いだった。

ウコン『じゃあとりあえず今から素振りする!!』

ウコンさんが退室しました。

アブラム『やれやれ、単純なやつだ・・・』

アブラムさんが退室しました。




チャットルームを退室して、パソコンの電源を落とし、ジャージに着替え、竹刀を持って外に出た。

何度も何度も素振りを繰り返す。

さっきまでは塞ぎこんでいた気持ちが素振りを一回するたびに少しずつ晴れていく様だった。

その日はいつもの筋トレの量を倍に増やし、素振りを200回もしてから布団に入った。

自分でも思うが俺は本当に単純だ。

ちょっと言われただけでもその気になって、こんなにも頑張れる。

まぁそれが自分の長所なんだろう。

そんな事を考えながら眠りについた。