次の日学校に行くのは少し憂鬱な気分だった。

久しぶりの正式な復学ではあるのだけれど、今日は剣道部に顔を出そうと自分で決めておきながら、やはり尻込みしてしまう。

なんて言われるのだろう・・・

そんな事を考えながら学校へ向かった。

学校へ向かう途中に咲美と会った。

「田中君、おはよう!」

「・・・おはよ」

「なんか、元気ないね?やっぱり学校へは行きたくない?」

「いや・・・そうじゃなくて・・・」

今日剣道部の部室に顔を出そうと思っている事を咲美に告げた。

咲美は俺が思っている事を真剣に聞いてくれた。

「いかなくても・・いいんじゃないかな。」

「田中君が本当に嫌なら無理する必要はないと思う。」

「部活動はさ、やりたいからやる事だと思うの。」

「田中君が剣道を辞めてしまって、後悔しないなら行かなくていいと思うよ!」

心が少し軽くなった気がした。