自分がやりたいのか・・・

やりたくないのか・・・

嫌な事から逃げるのではなく・・・

剣道をやりたいのか・・・

やりたくないのか・・・

アブラムに言われた事を何度も心の中で復唱した。

数時間横になって考えたが中々答えはでなかった。

答えはでなかったが、このまま逃げるだけではアブラムの自分にまた逆戻りする気がした。

明日とりあえず、剣道場に顔を出してみよう。

自分の気持ちが見つかるかもしれない。

怖かったが、そう決意した。

部員のみんなにどんな目で見られるかわからない。

恭介に何を言われるかわからない。

けれどこのまま逃げるわけにはいかない。

俺は変わるんだ。

変わったんだ。

変わるんだ・・・

そう考えているうちに、俺は少しずつまどろんでいき、眠りにおちていった。