家に帰って早速アブラムの待つチャットルームへと入室した。

ウコン『ただいま』

アブラム『おす』

アブラム『学校どうだった?』

ウコン『いってきたよ、そしたら・・・』

学校へ行ってあったことをすべてアブラムに報告した。

救済試験の事や、咲美にはすごく救われた事。

アブラム『じゃあ一週間必死に勉強しないとな』

ウコン『うん、がんばる、やるしかないしね』

アブラム『その意気だ』

アブラム『安心しろ、勉強は俺が教えてやる』

その日はその後、アブラムに勉強を教わったが、アブラムの教え方はとても上手でわかりやすかった。

元々そんなに勉強のできるほうではない俺だったが頭の中にすいすい知識が入ってくるようだった。

アブラム『じゃあ今日はここまでにしておくか』

ウコン『うん、あとは復習しておくよ』

アブラム『ところで・・・さ・・・』

ウコン『ん?』

アブラム『五輪の書は役にたった?』

勉強を教わった感謝の心は一瞬で消え去り、後には殺意だけが残った。