朝身支度をしていた俺。

久しぶりに袖を通す制服。

身体が思うように動かなかった。

二年間いかなかった学校に今から行くのかと思うと吐き気がした。

病は気からというが、本当の様だ。

頭も痛くなってきたし、身体もダルい。

今日はやめておこうかな、

そう思った俺の脳裏にふと、昨日の粟田さんとの会話が浮かんだ。

逃げちゃだめなんだ。

そう思って気合いを入れる。

しかし身体は調子は戻らない。

昨日アブラムにもらった、「五輪の書」を思いだした。

「困った時、これを読めば万事解決」

今がまさに困った時だ。

添付ファイルをそのまま携帯に転送し、携帯を開き、五輪の書を開いた。

そこにはこう書かれていた。

「地の巻」

・・・

・・・

絶対にふざけてる・・・