俺は帰ってアブラムに一部始終を話した。

アブラム『あれだな』

アブラム『自意識過剰だよ』

アブラム『手握ってないし、会話もしてないし』

アブラム『お釣り渡しただけだし、質問しただけだし』

とアブラムから激しい突っ込みにあったが、俺には達成感が満ち満ちていた。

アブラム『でもさ、踏み出せたな』

アブラム『最初の一歩がさ』

そうだ、俺はもう引きこもりではなくなったのだ。

毎日外をランニングしているし、コンビニに買い物も行ける。

アブラム『これから毎日コンビニに行って何かを買う事』

アブラム『それとトレーニングも今までの様に続ける事』

アブラム『そして最後に新しい事』

新しい事。

次はどんなハイレベルな内容なんだ。

俺はゴクリと息をのんだ。

アブラム『とりあえず、その自作の髪型のままだとあれだから美容院行って来い』

衝撃が走った。