咲美と俺は今でも続いている。

咲美は大学にはいって、眼鏡をコンタクトに変え、さらに可愛くなった。

本人は何も言わないが、近隣の大学に通う寺門に聞いたところ、咲美は近隣の大学にも聞こえるほど大人気で狙っている男は山の様にいるらしい。

さらには大学四年の学園祭では、大学のミスに選ばれたらしく、自慢の彼女であると同時にいつも不安になる俺は、やはり器の小さい男なのかもしれない。

今日は咲美とデートの約束をしていて、俺は一時間前から待ち合わせ場所に立っている。

なぜ一時間も前から待ち合わせ場所に来ているかと言うと、今日はある一代決心を固めてきたからだ。

待ち合わせ時間の五分前になり、咲美が待ち合わせ場所に着た。

咲美とすれ違う男どもが咲美を見て、振り返る。

嬉しい様な、悲しい様な複雑な気持ちだった。