チャット★ティチャー

校舎裏につくと、咲美の後ろ姿が目に飛び込んできた。

咲美を引き立てるような、校舎裏の景色とその中心に立つ咲美に一瞬目を奪われた。

俺の足音に気づいたのか、咲美は振りかえり笑顔を俺にむけてくれた。

少し照れくさくなった俺は、咲美から目を逸らし、「よう」と挨拶した。

そんな俺をみて、咲美はクスリと小さく笑った。

「すこし歩こっか。」

咲美と俺は校内を散歩することにした。

俺が引きこもるきっかけになった一年の教室。

その黒板。

通うはずだった二年の教室。

再び学校に通えるようになり、思い出深い三年の教室。

自分達のクラスを一通り周り、体育館へ。

無言のまま歩いていた咲美が歩きだしてから始めて口を開いた。



「なんだか、さみしいね。」



「そうだな。」