俺と恭介は更衣室で防具をつけて、再び今日の昼に戦った道場で同じように相対していた。

腰を落とし、恭介を見つめる。

昼間と同じように構えていたが、あの時とは全く違う感情が胸の中にあった。

あの時は勝つ事だけを考えていた。

しかし今は結果よりも、分かり合えた恭介と剣を交えたい。

ただそれだけだった。

同時に腰をあげて、気を吐いた。

俺と恭介は同時に互いの面を打ちにいった。