早めに寝た事もあり、すっきりと起きることができた。

緊張や恐怖とは違う感覚があった。

準備を万端に整え、パソコンの電源をつけた。

『行ってくる。』

『必ず、勝って帰ってくるよ。』

『俺はきっともう変われてきてるんだと思う。』

『あなたに出会えたおかげだよ。』

『ありがとう。』

『帰ってきたら、ちゃんとお礼を言いたい。』

『いつものチャットルームでまた会おう。』

アブラムに昨日のメールの返信を送り、家をでた。

以前の俺なら、こんな状況ビビってしまって逃げていたかもしれない。

確かにあの恭介は怖い、だけどアブラムのためにも自分を変えたい。

その気持ちのほうが強かった。