「次は具体的な戦い方だ。」

そこからしばらくは具体的な作戦について、寺門と話しあった。

「作戦は決まった、それじゃあ特訓を開始しよう。」

その日から6日間は特訓に明け暮れた。

朝から晩まで、寺門を恭介に見立てて特訓をし、家に帰ってからも竹刀をひたすらに振り続けた。

そして6日目の特訓が終わった後。

「よくがんばったね。」

「遂に明後日は恭介君との勝負の日だ。」

「明日は特訓を休み、身体を休めよう。」

「僕から素敵なプレゼントがある。」

「明日この場所に14:00に来てくれ。」

そして、その日は少し早めに特訓を切り上げ、寺門と別れた。

遂に明後日、俺は恭介と戦う。

帰り道、もう夏だとゆうのに背中に少し悪寒を感じ、身体がぶるっと震えた。

恭介と戦うのが怖いのか、それとも武者震いなのかはわからない。

けれど、俺はきっと武者震いだと、自分に言い聞かせた。