あたしは泣きながら家の玄関を開けた。
「お帰りなさい」
お母さんがニコニコと手帳を片手に立っていた。
「お母さんっ…」
お母さんを見たら安心してまた涙が込み上げてきてあたしはお母さんに抱き着いた。
「奈津子?」
「あ、あたし…襲われちゃった…っ」
お母さんはあたしをそっと離すニコニコした笑顔のまま…
「そう」
と頷いた。
「…あたし…犯されたんだよ…?そうって…」
抱きしめ返して今すぐ学校へ乗り込んでくれるとばかり思っていたあたしは唖然とした。
お母さんはそんなあたしを無視してあの古い手帳にサラサラ何かを書いた。
それを見てゾッとする。
おもむろにお母さんは手帳を開いたままあたしに見せつけた。
―――――――――――
今日の奈津子
マイナス15点
残り0点
―――――――――――
「ゲームオーバーね、奈津子」
そして手帳へと落とした。
床に手帳が当たり鈍い嫌な音を立てた。
「なんで…あたしは悪く…ないのに…」
もう頭がぐちゃぐちゃだ。
お母さんはまだ笑っていた。
「お帰りなさい」
お母さんがニコニコと手帳を片手に立っていた。
「お母さんっ…」
お母さんを見たら安心してまた涙が込み上げてきてあたしはお母さんに抱き着いた。
「奈津子?」
「あ、あたし…襲われちゃった…っ」
お母さんはあたしをそっと離すニコニコした笑顔のまま…
「そう」
と頷いた。
「…あたし…犯されたんだよ…?そうって…」
抱きしめ返して今すぐ学校へ乗り込んでくれるとばかり思っていたあたしは唖然とした。
お母さんはそんなあたしを無視してあの古い手帳にサラサラ何かを書いた。
それを見てゾッとする。
おもむろにお母さんは手帳を開いたままあたしに見せつけた。
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今日の奈津子
マイナス15点
残り0点
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「ゲームオーバーね、奈津子」
そして手帳へと落とした。
床に手帳が当たり鈍い嫌な音を立てた。
「なんで…あたしは悪く…ないのに…」
もう頭がぐちゃぐちゃだ。
お母さんはまだ笑っていた。


