紅の月

流れ出る涙と垂れ流しの鼻水を袖で拭うと、何気なく開いた目に車の窓が映った。




フロントガラスが濡れている。




薄暗い中でも、それが雨ではないことがわかった。





赤黒い液体のようだった。