いったいどれだけ歩いただろう。

 面白そう。
 始めはそれだけだった。

 それだけの気持ちで入った世界。

 歩いた。
 たくさん歩いた。

 それでも終わりが見えてこない。

 歩いても。
 歩いても。
 歩いても。

 終わらない。

 無限に続く道を私は進み続けている。

 どうして終わらない。

 終わりのない道。
 そんなもの存在するわけがない。

 険しい道だって私は歩き抜けてきた。
 どんな山だって乗り越えてきた。

 なのに、なぜ。

 なぜこの道を歩き抜けることができない。
 なぜこの山の先にまだ道が続く。

 どうなっているんだ。

 私はいつまで歩けばいいんだ。

 誰か。
 誰か助けてくれ。



 からからから



「このムカデいつまで人生ゲームの上を歩いてんだよ。もう逃がしてやろうぜ」

「面白いから死ぬまで待つわ」